白い粉に注意!死亡した真空管の判定方法

 真空管の寿命を知りたい。

 どれくらい劣化しているのかを知りたい。

 交換時期を知りたい。

 真空管アンプをお使いの方が一番気になることだとおもいます。これを知ることによって、真空管をベストなタイミングで交換することで、コストパフォーマンスを最大値にもってゆくことができます。

 理屈ではそうですが、実際には、真空管の劣化度を正確に判断するには、専用の真

空管試験機で相互コンダクタンスやプレート電流を測定しなければなりません。

 一般の方で真空管試験機を所有しているのは稀だと思いますので、外観で判断できる方法をお伝えします。

 

真空管の劣化判別方法
 画像は、プリ管12AX7ですが、どちらが劣化していますでしょうか?

 一目瞭然。左側の真空管の頭部は何かおかしいですね。白い粉のようなものがこびり付いています。

 これに対して、右側の真空管の頭部は、鏡面になっており、僕の手が映っています。

真空管の劣化
劣化した頭部だけを持ってきました。

白い粉は真空管内部に空気が混入した証で、もともとは、鏡面だった部分(ゲッターといいます)が空気に触れて真っ白くなてしまったのです。

 もちろん、こうなってしまっては、真空管としては完全死亡状態で、使い物になりませんので、交換しなければなりません。

酸化したゲッター
内部はこんな感じです。
竹櫛でこすってみると
白い粉が

 あんなにも銀色に輝いていたゲッターが無残にも白い粉に。

ちなみに、ゲッターは、真空管内部で発生したガスを吸着し、内部の真空度を保つ大切な役目をしています。

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日本全国のギタリスト、ベーシスト、オーディオファイルの皆さんに本当に役立つ真空管情報を発信してゆきます。聞いてみたい質問もどしどし受け付けています。

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