真空管のサウンドデザインについて

真空管アンプにおけるサウンドデザインとは  -理想サウンドへのいざない-

真空管アンプのオーナー様にとって、最大の関心事は、理想サウンドの追求だと思います。

プリ管×パワー管×整流管=サウンドデザイン

この公式は、ヴィンテージサウンド®が提唱する「サウンドデザイン」の究極の解です。

サウンドデザインとは、真空管アンプの音作りの設計を意味します。

真空管には、ブランド、管種、電気的特性等の様々なパラメータが存在し、これらの組み合わせによって、サウンドが変化します。

言い換えれば、真空管の組み合わせを誤れば、駄サウンドになる一方、組み合わせの最適化を図れば、同じアンプとは思えないほど、すばらしいサウンドが心を満たしてくれます。

ヴィンテージサウンド®の主力商品は、サウンドデザイン力です。

ヴィンテージサウンド®では、真空管を販売しておりますが、真空管はあくまで従であり、主は、お客様にサウンドデザインをご提供することにあります。

お持ちの真空管アンプでつぎのようなご不満はありませんか。

  1. ノイズっぽい
  2. 高音域がきつく耳につく
  3. 低音域が弱く、サウンドが痩せている
  4. 中音域が薄く、ドンシャリ
  5. 低音域が出過ぎて、ベースとかぶってしまう
  6. 歪みが足りない
  7. 逆に歪み過ぎる
  8. 歪み時に暴れる
  9. きめ細かい歪みが欲しい etc.

これらは、お客様からのご相談内容の一部に過ぎませんが、真空管の最適化、すなわち、サウンドデザインをきっちりとすることにより、例外なく、改善されます。

具体的には、ボトルネックとなっている真空管を特定し、別の真空管に交換すれば良いのです。

一見すると簡単な作業ですが、真空管のセレクトには、長年の経験と、ノウハウに基づく、黄金律(Golden Rule)があり、このアドバイスを行うが、ヴィンテージサウンド®のサービス品質となります。

真空管サウンドでお困りの方は、すぐにお問い合わせください。

経験豊富な、ヴィンテージサウンド®の代表が直接お話させて、理想のサウンドへのご提案をさせていただきます。

ご相談は無料ですので、多くのお客様からのアクセスをお待ちしております。

サウンドデザインに関するお問い合わせ先 無料です

  • フリーダイヤル 0120−194−380(10:00〜17:00 定休:土曜日)
  • ファクシミリ 0428−20−5173
  • jp-sale@vintagesound.jp

質問のフォーマットをご用意いたしましたので、メールにペーストしてご活用ください。

<質問フォーマット例>
【真空管アンプ種別】(該当を残してください)
・オーディオアンプ
・ギターアンプ
・マイクアンプ
・その他(   )

【真空管アンプのメーカーおよび型番】

<記入例>Gibson Model SG-100

【真空管の構成(規格、ブランド、本数)】

<記入例>EL34 Sovtek 4本
<記入例>12AX7 エレクトロハーモニクス 2本

【よく聴く(または弾く)ジャンル】(該当を残してください。複数回答可)
・ジャズ
・クラシック
・ロック
・ヴォーカル
・フュージョン
・フォーク
・その他(  )

【質問内容】

<記入例>最近音圧が低くなってきたが原因がわからない。
<記入例>ギターアンプの歪みが悪くなってきたがどれに交換すればよいかアドバイスが欲しい。

【目指したいサウンド】(自由フォーマットです)

<記入例>クリアで太いサウンドを希望。
<記入例>よく歪むサウンドを希望

【その他ご要望】(任意)

サウンドデザインの例(その1)

【アンプ種別】オーディオ真空管アンプ
【パワー管】KT88 2本
【プリ管】 12AX7 2本
【整流管】 5U4GB 1本
【ご要望】もっとクリアなサウンドでパワーが欲しい

【測定結果】
【パワー管】KT88 1本目:プレート電流30mA, 2本目:プレート電流32mA
【プリ管】 12AX7 1本目:ゲイン(100/90)、2本目:ゲイン(90/85)
【整流管】 5U4GB エミッション(1600/800,1550/800)

【弊社コンサルティング内容】

【パワー管】クリアかつパワーなサウンドをご希望で、かつ外観から使用期間が長いと思われる ため、現状のプレート電流30mA,32mAよりも高めのプレート電流(38mA前後)のKT88に交換することにより、現状よりもクリアでパワーのあるサウンドに改善されると思われます。

【プリ管】プリ管の各測定値にバラツキがあるとともに、特に2本目が経年劣化が激しいため、 マッチドペアに交換をお奨めいたします。

【整流管】エミッションのバランスが取れており、測定値も規定値以上であるため、まだまだ十分 に使用できると思われます。

サウンドデザインの例(その2)

【アンプ種別】ギター真空管アンプ
【パワー管】EL34 2本
【プリ管】 12AX7 2本
【ご要望】もっと歪ませたい

【測定結果】
【パワー管】EL34 1本目:プレート電流28mA, 2本目:プレート電流29mA
【プリ管】 12AX7 1本目:ゲイン(95/96)、2本目:ゲイン(97/96)

【弊社コンサルティング内容】

【パワー管】測定値も良く、バランスがとれています。ひずみ具合を増加させるためには、 現状のプレート電流28mAよりも低めの値のパワー管に交換すれば改善されると思われます。

【プリ管】パワー管も同様にバランスがとれておりますが、ひずみ増加の観点からは、ゲイン不足です。理想的には、105以上のゲインのプリ管に交換することで歪みの改善につながる
と思われます。

例えば、ギター真空管アンプの場合、「もっと歪ませたい」、「もっとクリアにしたい」等の音作りをするために、様々なブランドの真空管に交換することが行われております。

佐藤君 「A社の12AX7は歪みやすいよ」 

山田君 「いや、A社の12AX7は歪みにくかったよ」

等の矛盾する内容の情報がネットを飛び交っています。

はたして、これらの情報の信憑性はいかに・・・。

答えは、どちらも正しいのです。なぜでしょうか。

「A社の12AX7」と一口にいっても外見は同じでも中身(ゲイン)のバラツキが大きいからです。

具体的には、A社の12AX7を100本用意して、各管の平均ゲイン(双極なので各極ゲインの 平均)を測定した場合に、つぎのようなゲイン分布になったとします。

平均ゲイン90→20本
平均ゲイン92→12本
平均ゲイン98→8本
平均ゲイン100→30本
平均ゲイン105→18本
平均ゲイン110→12本

このように、実際にゲインを測定すると、90〜110までとバラツキが大きいのです。
もちろん、外見からは、ゲインの高低は全くわかりませんので、100本は同じ真空管としか見えません。

ここで、ゲインと歪みとの関係を整理すると、ゲインが高いほど歪みやすくなります。

もうおわかりでしょう。

A君もB君も外見は全く同じA社の12AX7を使っていたにもかかわらず、サウンドの評価が分かれた原因は、「使っていた真空管のゲインが異なるからです」。

A君は、例えば、平均ゲイン110という高ゲインの12AX7を使っていたので、よく歪んだ訳です。

一方、B君は、低ゲイン(例えば、平均ゲイン90)の12AX7を使っていたので、歪みにく かったのです。

B君も高ゲインの12AX7を使っていれば、A君と同様に歪み系サウンドを堪能できたでしょう。

上記の例からわかるように、やみくもに真空管を交換しても、時間とコストがかかるだけです。

一般の真空管販売店では、プリ管のゲイン指定はできませんので、A社の12AX7を購入 した場合には、低ゲインがくるか、高ゲインがくるかは運次第です。

歪み系が好みの場合、高ゲインの12AX7がたまたま来たらそれは幸運です。

一方、歪み系が好みであるにもかかわらず、低ゲインの12AX7が来てしまったら、当然 歪まず、「この真空管はダメだ」ということになります。

運まかせではなく、真空管の特性を計測し、「適正値」の真空管を購入するというのが、 最も合理的な方法と言えます。

パワー管についても、同様にプレート電流の値によって、サウンド(クリア系、歪み系)の
コントロールをすることができます。

オーディオ真空管アンプにおいても同様に、真空管の特性を適正値にすることにより、太いサウンド、ソフトなサウンド、クリアなサウンドを実現することができます。

©2009 VINTAGE SOUND