こんにちは、1998年創業の真空管専門店のヴィンテージサウンド 代表の佐々木 英明です。
オーディオ機器の配置替えの最中に真空管アンプを落としたり、ぶつけたりして、または何かが真空管にぶつかったりして、「アンプの真空管が割れる」という大事件に遭遇した方もいるでしょう。
実際に真空管が割れると、ショックはさることながら、結構焦りますよね。
この記事では、真空管トラブルを解決したい方に向けて、真空管が割れたときの対処法について、筆者の経験を交えながら解説しています。
真空管が割れた時に絶対やってはいけないこと
真空管が割れた際には、絶対に慌てて直接触らないことが重要です。反射的に触ってしまう気持ちはわかりますが・・・・。
細かなガラス片でけがをするだけでなく、有害な物質が飛散している恐れがあるのです。
特に、動作中に青白く美しい放電現象がみられる水銀整流管83の管内には、有害な水銀が入っているため、これが割れると水銀が散らばります。
真空管が割れたときには、慌てずに、優先すべきは安全性であり、正しい対処を怠ると大きなトラブル発展することもありますので、十分に注意しましょう。
以下で詳しく解説します。
割れた真空管を素手で触るのは絶対にNG

真空管が割れた時に絶対やってはいけないことは、割れたガラス片を素手で触るのはNGです。指を切ったり、真空管によっては水銀などの有害物質が付着してしまうからです。
割れたまま電源を入れると危険な理由
通電されていない真空管アンプの真空管を割ってしまった場合、間違っても、電源を入れて通電しないようにしてください。割れた真空管内部の部材が接触することで無用なショート回路が形成され、通電により、大電流が流れて、火を噴くことがあるからです。
真空管が割れた時の安全な取り外し方と処分方法
真空管が割れてしまった場合、「安全に取り外すこと」と「適切な処分をすること」がポイントです。
真空管アンプの通電中に真空管が割れてしまった場合には、まず、電源をオフにするとともに、コンセントを抜いて、アンプ全体が冷えるのを待ちましょう。
破損したガラス片を放置すると、足や手を切るリスクが高まります。
さらに、有害な内部物質が周囲に広がる恐れもあるため、慎重な対応が必要です。
その理由として、割れた真空管はガラス片だけでなく、真空状態を保つための物質が散乱しやすい点が挙げられます。
特に水銀や鉛などの成分を含むものもあり、誤った扱いで人体や環境に被害が及ぶ可能性が高いのです。
例えば、作業前に保護手袋やゴーグルを着用し、破片が飛び散らないよう新聞紙や段ボールで周囲を覆ってから、そっと取り外すようにしてください。
割らないのが一番の対策であるため、真空管をやさしく扱って楽しい真空管ライフを過ごしましょう。
真空管専門店のヴィンテージサウンドのご紹介
ヴィンテージサウンドは、1998年創業の老舗真空管専門店です。
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ヴィンテージサウンド
投稿者プロフィール

- 代表取締役 真空管を業として27年
-
東京都青梅市在住
株式会社クリエイティブファクトリー 創業者&代表取締役
【保有資格】
第1級陸上無線技術士
電気主任技術者
電気通信主任技術者
「真空管と質屋をこよなく愛する青梅人」で、質屋初代で質蔵を2つも建てたことがあり、電気系に強く自分で特許出願ができるという特技を持つ。
1991年 株式会社リクルート入社
1994年 都内大手特許事務所にて特許出願を担当
1998年 「ヴィンテージサウンド」にて真空管の輸入販売で創業
2000年 法人成りにより合資会社ささきに組織変更 資本金110万円
2012年 資本金1000万円に増資
2013年 株式会社クリエイティブファクトリーに組織変更
2014年 総合買取 にじや実店舗オープン
2022年 青梅街道 野上交差点そばに「にじや質店」をオープン
【好きな仕事】
真空管の輸入販売、音響コンサルティング、ブランド品・貴金属・時計等の真贋鑑定、質屋、古物商
【運営サイト】
質屋の「にじや質店」 https://nijiya-7ten.jp
真空管専門店の「ヴィンテージサウンド」 https://vintagesound.jp.jp
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