最近、海外製の真空管アンプ(電源電圧AC117V)を入手したのですが、日本のコンセント(AC100V)でも使えますか?

Category: 真空管の使用・操作に関する質問

日本のAC100Vでも動作しますが、電源電圧が約15%も低下した状態では、アンプ各部の電圧も規定値以下となりますので、設計通りのパフォーマンスは到底発揮できません。

  よく、電圧が低いほど真空管を痛めないという話を聞きますが、これは、サウンドを無視した意見で、真空管アンプの正しいオペレーティングとしては、電源電圧AC117Vを使うことをお奨めいたします。

 電器店等には、AC100VをAC117Vに変換するステップアップトランスが販売されておりますので、ACコンセントと真空管アンプとの間にステップアンプトランスを介挿することにより、真空管アンプに規定の117Vを供給することができます。

 つぎに、具体的なステップトランスの購入手順をご紹介いたします。

(1)真空管アンプ側の定格電圧および定格電流をラベル等で正確に確認する。定格電圧は、上記例ですとAC117Vのことです。定格電流は、その真空管アンプが何アンペアの電流を消費するかという値で、例えば、2A(アンペア)と表示されております。

(2)電器店の店員に上記定格電圧と定格電流を伝え、ステップアップトランスを購入する。ここで、ステップアンプトランスにも定格電圧と定格電流がありますので、定格電圧は117Vで、定格電流は、真空管アンプの定格電流2Aよりも大きいものを選んでください。定格電流2Aならば余裕を持って4Aくらいですと安心してご使用になれます。

 なお、本例では、一例として117Vをご紹介いたしましたが、世界各国には、200V等の規格もありますので、入手した真空管アンプの電源電圧の規格を確認し、この規格にあったステップアンプトランスを購入してください。

 真空管アンプ等の電気製品は、使用すべき電圧規格が決まっており、この電圧規格を越えても、低すぎてもだめで、適正な電圧の下で使用するのが最適なのです。 Q.中古で真空管アンプを入手したのですが、点検ポイントを教えてください。 A.中古アンプの場合には、パーツの交換履歴が不明であるため、最低限動作させるためのポイントがいくつかあります。

(1)ヒューズ点検 アンプ本体のヒューズケースからヒューズを取り出し、ヒューズケース、マニュアルまたは本体シール等に記載されている定格電流/定格電圧を確認する。つぎに、ヒューズ本体に刻印されている溶断電流/定格電圧を確認する。

  続いて、アンプの定格電流/定格電圧と、ヒューズ本体の溶断電流/定格電圧とを照合する。ヒューズ本体の溶断電流は、定格電流と同じ値のものを使用してください。

  もしも、ヒューズの溶断電流がアンプの定格電流よりも低い場合には、すぐに、ヒューズが溶断して、アンプとして使い物になりません。

  これとは逆に、ヒューズ本体の溶断電流がアンプの定格電流よりも大きい場合には、アンプの異常で過大電流が流れてもヒューズが溶断せずに、つまり、保護回路が働かないため、アンプ各部が焼損します。

  なお、定格電圧については、ヒューズ本体の定格電圧が、アンプの定格電圧よりも高ければ問題ありません。

(2)真空管点検 真空管アンプの各ソケットに規格通りの真空管が実装されているかを点検してください。ソケット近傍には、真空管の規格(12AX7、12AU7,EL34,6L6等)がプリントされているハズです。規格と違う真空管が実装されている場合には、アンプに電源を入れないでください。場合によっては、壊れることがあります。 正規規格の真空管を入手してから、ご使用ください。

  また、中古品の場合には、各真空管の劣化具合もバラバラですので、当初のパフォーマンスを望むことが難しいのが実状です。とりあえず音が出ている状態が多く見受けられます。中古真空管の場合には、いずれ、モグラたたきのように故障が順次発生しますので、その都度対処とコストが発生します。

  欲を言えば、中古品の購入時点で、真空管を全数交換し、基準のサウンドを確立させることが理想的です。従って、中古アンプの購入時には、アンプ本体コストの他に真空管交換コストを予算に入れて検討されるのが良いと思います。

 高価な中古アンプをそのまま使用するよりも、予算的にワンランク落とした中古アンプを購するととともに、真空管を全数交換したほうが、はるかに、良いサウンドとなります。   §ギターアンプ編 Q.現在使用のMarshallのJCM-800(50w)には、パワー管としてEL34(Marshall純正、WK2/06と記載)が実装されております。経年劣化が進んだため、EL34を交換しようと思っています。EL34ならばブランドを問わず仕様(サイズ、コネクタ部、電気定格など)はほとんど同じなのでしょうか?置き換えることができるのでしょうか?交換後のサウンドとしては、「クリアで太く」かつ「歪が多い」サウンドを希望します。お奨めの真空管を紹介してください。 A.現在お使いのEL34と互換性がある真空管は、EL34はもちろんのこと、KT77または6CA7でブランドは問いません。従いまして、Marshall純正のEL34にこだわる必要はございません。ブランドによりサウンドキャラクタを自在に変化させることができますので、音作りの幅が広がります。

なお、真空管を交換する際には、バイアス調整が必要となる場合がほとんどですが、弊社の逆バイアス調整をご利用いただければ、簡単に交換することができます。

「クリアで太く」というサウンドを作るためには、現在使っているEL34(Marshall純正)よりも高いパワーのEL34をセレクトすることが必要です。高パワー指定のEL34です。

また、「歪みが多い」というサウンドは、現在使っているプリ管(12AX7等)よりも高いゲインのプリ管をセレクトすることが必要です。高ゲイン指定の12AX7[です。

上記逆バイアス調整をご利用いただければ、ご希望のサウンドにすべく、パワーおよびゲインを弊社でセレクトいたします。

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