真空管の健康状態(電気的特性)を診るには、真空管試験機という測定機材を使います。
各種メーカーから出されておりますが、一番有名なのは、米軍仕様のTV-7です。
直観的にわかりやすい操作性を有し、無駄を一切排除した機能美は、コックピットの計器に似たものを感じます。
戦場で真空管の良否を素早く判定するためだけに開発された優れモノです。
これ一台で数百種類の真空管を測定でき、しかも操作が簡単で分かりやすく、何よりも堅牢な作りです。
メーターの下のプレートには、TV-7A/Uの文字を確認できます。
このメーターの指示値が基準値以上であれば、合格というわかりやすい判定方法です。
真空管はソケットに差して測定します。
真空管の型番別の設定リストです。この設定リスト通りに、各スイッチを設定し、ボタンを押して、メーターの指示値により合否を判定します。
このTV-7が一台あると、真空管がまるで生き物のような錯覚にとらわれるようになります。こうなると、僕同様に重症ですね。
一台手に入れてみてはいかがでしょうか。