ギターアンプでもオーディオアンプでも、根強い人気があるブランドの一つにMullard(ムラード)があります。このMullardは、イギリスの真空管メーカーで、オリジナル品は、希少性と音質の良さから高額で取引されております。
となれば、悪いことを考える人がおり、偽物を作ってお金儲けするという由々しき事態が散見されます。
この辺は、高級ブランド品(ロレックス、シャネル、エルメス、ルイヴィトン等)の偽ブランドと構図は一緒です。
さて、手元にあるMullard 12AX7をご紹介します。
この4本は、いずれもMullardのプリントがされておりますが、偽物、本物、復刻版のいずれかに該当します。区別がつきますか?
答え合わせをしてゆきましょう。
左から1本目は、偽物です。プリントがくっきりしており、フォントが太くて雑です。爪でこすってもびくともせず、剥がれないのがポイントです。
左から2本目で、12AX7 Mullard イギリス製の本物です。プリントが剥がれやすく、爪でこすると削れるのがポイントで、摩擦にも弱いです。フォントが細く、味があります。
左から3本目で、M8137 Mullard 本物です。このM8137は、12AX7の高信頼管で抜群に良い音と信頼性の高さで高価な真空管として有名です。美しい内部構造(ボックスプレート)。プリントもオーラが感じられます。
左から4本目は、ロシア製の現行品で復刻版のMullardで、プリントは、擦りガラスのようで、爪で擦っても剥がれません。現行品の中ではピカ一の実力と人気があります。
いかがでしたか。
Mullardといっても偽物が存在しているため、オークション等の個人間取引では注意する必要がありますね。