白い粉に注意!死亡した真空管の判定方法

真空管の寿命を知りたい。

 どれくらい劣化しているのかを知りたい。

 交換時期を知りたい。

 真空管アンプをお使いの方が一番気になることだとおもいます。これを知ることによって、真空管をベストなタイミングで交換することで、コストパフォーマンスを最大値にもってゆくことができます。

 理屈ではそうですが、実際には、真空管の劣化度を正確に判断するには、専用の真

空管試験機で相互コンダクタンスやプレート電流を測定しなければなりません。

 一般の方で真空管試験機を所有しているのは稀だと思いますので、外観で判断できる方法をお伝えします。

 画像は、プリ管12AX7ですが、どちらが劣化していますでしょうか?
 一目瞭然。左側の真空管の頭部は何かおかしいですね。白い粉のようなものがこびり付いています。

 これに対して、右側の真空管の頭部は、鏡面になっており、僕の手が映っています。

劣化した頭部だけを持ってきました。
白い粉は真空管内部に空気が混入した証で、もともとは、鏡面だった部分(ゲッターといいます)が空気に触れて真っ白くなてしまったのです。

 もちろん、こうなってしまっては、真空管としては完全死亡状態で、使い物になりませんので、交換しなければなりません。

内部はこんな感じです。

竹櫛でこすってみると

白い粉が
 あんなにも銀色に輝いていたゲッターが無残にも白い粉に。

ちなみに、ゲッターは、真空管内部で発生したガスを吸着し、内部の真空度を保つ大切な役目をしています。

Follow me!

投稿者プロフィール

佐々木 英明
佐々木 英明代表取締役 真空管を業として27年
東京都青梅市在住

株式会社クリエイティブファクトリー 創業者&代表取締役

【保有資格】
第1級陸上無線技術士
電気主任技術者
電気通信主任技術者

「真空管と質屋をこよなく愛する青梅人」で、質屋初代で質蔵を2つも建てたことがあり、電気系に強く自分で特許出願ができるという特技を持つ。

1991年 株式会社リクルート入社
1994年 都内大手特許事務所にて特許出願を担当
1998年 「ヴィンテージサウンド」にて真空管の輸入販売で創業
2000年 法人成りにより合資会社ささきに組織変更 資本金110万円
2012年 資本金1000万円に増資
2013年 株式会社クリエイティブファクトリーに組織変更
2014年 総合買取 にじや実店舗オープン
2022年 青梅街道 野上交差点そばに「にじや質店」をオープン

【好きな仕事】
真空管の輸入販売、音響コンサルティング、ブランド品・貴金属・時計等の真贋鑑定、質屋、古物商

【運営サイト】
質屋の「にじや質店」 https://nijiya-7ten.jp

真空管専門店の「ヴィンテージサウンド」 https://vintagesound.jp.jp

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA